アメリカ不妊治療記

アイルランド⇒アメリカの不妊治療記録。ICSI(体外・顕微授精)PGT-Aで妊娠・出産しました!

子宮鏡検査と思っていったら手術

今まであまり大きく体調を崩したことがなく、

日本でも大きな病院に行ったことはお見舞いのみ。

 

アイルランドで時間ができたので、

この機会に不妊検査を始めていました。

 

そして先月近所の総合病院にて、

前々から気になっていた卵管造影検査をすることになり、
初めて総合病院へ。
 
 
検査結果自体は大丈夫だったのですが、
何やら中央部分の造影剤がもやもや写っていて
何かあるかもしれないから、
別途検査で子宮内を詳しく確かめた方が良いかも…と。
 
 
検査の一ヶ月後クリニックから電話があり、
もう一度検査結果と子宮鏡(Hysteroscopy)の案内をされて、
紹介で別都市の総合病院へ検査予約を入れてもらいました。
 

保険会社に適応の有無を確認したときに、
入院(日帰り or オーバーナイト)として書いてあったので
検査だけど入院患者になるの??
と疑問に思いその辺もクリニックに確認したのですが、
「そんなに時間はかからない、ほぼ間違いなくその日に退院可能」
と言われていて、
この電話のあと資料を送るからそちらを見てほしいとだけ言われ、
口頭では特になにも説明はありませんでした。
 
その後もらった説明書類に
「前日からの飲食の制限」「麻酔の保護者の同意」などの項目があり、
何となくこれ本当に検査だけか?
という気持ちがあったのは否めません。
 
でも夫もその検査について色々検索してくれて、
大体麻酔無しで数十分で終わる検査だよということで、
きっと同じ内容で手術の人もいるから、
手術でもいいように同じ説明を渡されるのかな
という具合に2人で都合よく納得してました(笑)
 
時間調整の電話をするとたまに
「あなたの手術の時間は…」
と言われるのが若干気になってましたが、
あまりそうきっちり線引きされているわけでもないんだろうと楽観的でした。
 
日本語で検索しても90%「検査」で出てくるのと
麻酔無し、大体病院滞在2時間
で書いてあることが多かったので、
それもあまりきにしなかった要因の一つでした。
 
 
 
そしていざ、当日の予約時間。
 
さらっとだけ総合病院での流れを書くと、
①支払い
②待合い場所へ連れて行ってくれる
③そこで検査やその後の説明
④実際の検査等
⑤終わったら帰る
 
という感じです。
 
※1つ目の病院は直接レントゲン課?に行ってくださいと言われたのに対し、2つ目の病院はAdmissionに行ってくださいと言われました。
どちらも支払いから始まりますが、病院のシステムによってどこで支払うのかが違うので、その都度予約時に確認したほうが良さそうです。
 
 
さて、支払いを済ませて問診・着替えのブースみたいなところに連れていかれると、
「これから着替えてもらって、ドクターの準備ができたら麻酔をしての手術になるから、その後回復に時間かかると思うし、帰れるのは5-6時間後の19時20時くらいになると思うけど、お迎えの人は大丈夫?」
と言われ、
(ん…?てことはやっぱり私も手術なんだ!!!)
とそこで初めて自分も例外ではないと確信し
一気に気持ちの切り替えを余儀なくされました。。
 
 
もしかしたらこれで良かったのかもしれません。
 
検査だけと思っていたにも関わらず、予約の日が近づくにつれて、寝ても何回か起きてしまったりと結構なストレスだったので、もし手術だとわかっていたら、短時間の軽い手術とはいえより色々考えたかもしれないです。
 
 
その場で問診を受け、
ガウンに着替えた後は、
手術室のある階へ移動して待機だったのですが、
ぼんやりと手術した家族はどんな気持ちだったのかな~(しかも家族のは本当に何時間もかかるような手術)とか、
軽い手術とはいえこれで目が覚めなかったらどうしようかなー…とか、
待機が30分くらいあったので無駄に考え事をしてしまいました。
 
 
その後看護師が来て、手術室の前室のようなところに連れていかれ、ベッドに横になり、モニターにつなぐパッドをつけられたり、指にセンサーつけられたり、麻酔を入れる点滴針を入れられたりしながら、また麻酔や薬、アレルギーに関しての問診を受けました。
 
スタッフは皆親切で、なるべく意識をそらすように、アイルランドにいつ来たのかとか、出身地はどこなのかとか、日本にワールドカップで行ってきた話とか、色々と話してくれていました。
 
 
そんなことしてたらドクターがやってきて、
今日やる手術の内容、手術で何が予想されるか、手術後の結果の伝え方についての説明をされました。
前回の造影検査で筋腫や何かが見つかるかもしれないと言われているけれど、ドクター的にはあまり大きなものは予想していない。あったとしても20分くらいでは終わるマイナーな手術なので心配する必要はない、と言ってもらえました。
麻酔も局所麻酔かと思って、その場で説明を受けるのかなとも思っていたのですが、どうやら全身で何もわからないうちに終わるから、とのこと。
 
そこから今日やる手術の内容がかかれた書類を渡され、サインをしたらいよいよ手術…。
 
 
ベッドに横たわったまま、
部屋を移動させられる感覚は、
なんか医療ドラマを見ている気分でした。
 
 
 
手術室に入ると、ブランケットごと手術用ベッドに移り替え。
マスクを取られて医療用の酸素マスクに付け替えられているそのそばから、「今からやるからね~」くらいな軽い一言で、点滴の針から麻酔が入ってきて「痛っ!」と思ったと同時に、マスクからすごいガス臭がして咽てしまい、それを看護師さんがマスクが取れないように口に押えてきた…。
 
というところで記憶が切れました。
 
 
 
声をかけられた次の瞬間にはリカバリーエリアにいて、
「気分はどう?」という質問に無意識で「あ…病院にいるってこと忘れてた…」と答えてました。
「夢見てたんじゃない?(笑)痛みは大丈夫?」と言われたので、レベル1-2くらいと答えたんですが、その後麻酔が切れてきたら結構痛くなってきて、生理痛みたいな感じでした。
そして若干寒気もしてた…。
どう?と聞きに来られる度に、答える痛みのレベルは上がってましたが、鎮静剤をもらうかと言えばまだ耐えられる範囲だったのでもらいませんでした。
 
手術のためにコンタクトも眼鏡も取られていた私は、まったく何も見えずw、何時なのか自分がどこにいるかもあまりわかってませんでしたが、聞こえる音からすると周りにも何人か手術後の方が寝ていて、目の覚めて安定してきた方から入院室に移されているのは分かりました。
 
 
 
私もそこで少し休まされた後、入院室へ運んでもらいました。
これまた医療ドラマがよぎる。。
私を運んでる間、看護師たちは陽気におしゃべりしてたけど。
 
そこで時計を見ると、すでに3時間経っていました。
 
 
荷物を部屋まで運んでもらったので、夫にすぐ連絡。
(今は患者以外が病院内へ入れないため、そしてほとんど店も閉まっているので、駐車場などで待機してもらうしかなく、朝のコロナ検査からすると、この時点ですでに10時間も車で待ってもらっていました…)
 
 
たわいもない事をやり取りしていたら、先生が来て状況説明。
結局小さなポリープが数個あったらしいので、それを切除したとのこと。
手術をしてくれたのは、不妊検査をしてもらっていたクリニックの先生でもあるので、クリニックでの情報も照らし合わせながら、今後についても話してくれました。
結局特に自然妊娠を阻害するような要素はないから、あと最低でも4カ月くらい頑張ってみたらどうかとのことで、4カ月経ってみてまだ妊娠で来てなかったら人工授精から始めて見ましょうか、ということになりました。
 
 
 
そんなこんなで無事結果もわかり、後は軽食トーストを待つのみ…
という感じだったんですが、なかなか運ばれてこず、最終自分から催促しました。
 
その後もめちゃくちゃトイレに行きたい+お腹が痛くなり、ナースコールをするものの、ナースが来なくて膀胱破裂するかと思ったり、ちょこちょこマイナートラブルはありましたが、何とか無事病院での一日を終えることができました。
 
 
朝5時に起きてコロナ検査へ行き、
手術をして最終的に帰れたのが21時半…

病院の行きかえりも往復4時間。
併せて17時間ほど車で過ごして文句ひとつい言わない夫には感謝しかないです。